鰻
14世紀の文献にも登場する古くから日本の食卓で愛される魚介料理。かつては切らずに串に刺して焼いた形が植物の蒲の穂に似ていたことから「蒲焼」と呼ばれた。江戸時代には、武士の街である江戸で「切腹」に通じる腹開きを嫌い背中からさばく形が定着したとされる。さらに一度蒸してから甘辛いタレで香ばしく焼き上げる江戸独自の技法が誕生し、温かい飯の上に乗せて手早く味わう「鰻丼」スタイルが屋台や料理屋で広まった。古くから滋養強壮に優れた食材として重宝され、現代でも夏バテを防ぐ「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣が続いている。
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