江戸の物語

―東京とつながるエピソード―

「文学万代の宝」「始の巻」 稚六芸の内 書数 歌川国貞画

解けるって、楽しい。
江戸から続く「知の遊び」

謎解きイベントや脱出ゲームが、東京で人気を集めている。難問を解くことで知的好奇心を満たす文化は、江戸にすでに根づいていた。当時、「考え物」と呼ばれる一種のなぞなぞを書いた紙を家々に投げ込み、答えを教えに戻っては見返りに銭を受け取る乞食僧がいた。また、文字や絵画の中に忍ばせた意味を読み解く「判じ絵」が浮世絵として売り出され、庶民の身近な娯楽として親しまれた。神仏への願い事を判じ絵として小絵馬に描き、奉納する文化もあった。知識層は、当時発展していた和算と呼ばれる日本独自の数学の問題を書いた「算額」を奉納し、解き合った。

[画像出典]

  • 上:「文学万代の宝」「始の巻」 東京都立中央図書館 蔵
  • 下:「稚六芸ノ内」 「書数」 東京都立中央図書館 蔵

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