江戸の物語

―東京とつながるエピソード―

名所江戸百景・両国花火 東都両国橋夕涼之景色

「鍵屋!」「玉屋!」——
夏の花火を盛り上げる掛け声の由来とは

夜空を彩る花火の下に、多くの人々が集う——これは江戸時代から変わらない、東京の夏の風景である。当時、隅田川沿いで行われていた「両国川開き」で花火を担ったのは、「鍵屋」という老舗の花火屋。後に番頭が暖簾分けして「玉屋」を興し、両者が技を競い合った。人々は美しい花火が上がるたびに「鍵屋!」「玉屋!」と屋号を呼んで称え、これが今に伝わる掛け声の由来となった。技を競い合う花火大会の伝統は時代を超えて受け継がれ、現代も各花火会社が技術と趣向を凝らした演出で人々を魅了し続けている。

[画像出典]

  • 上:国立文化財機構所蔵品統合検索システム
    (https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-7388?locale=ja)
  • 下:東都両国橋夕涼之景色 溪斎英泉
    所蔵者:東京富士美術館 画像貸出サービス先(株)DNPアートコミュニケーションズ

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